2010 Dec10

族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b


族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第一夜>

族車 そのスタイルについて語ろう♪

すごいお題です。こんなお題について21世紀に語っていいのでしょうか(w
まぁ、そういう無茶難題に取り組むのがこの掲示板なのできっとokなのでしょう♪

●不人気ファンさんと興味津々さんから

@「族車とはどういうものなのか?どこからが族車というカテゴリーなのか?」
A「当時風が全てであり今風のアレンジは無しなのか?」
B「外見ノーマル、中カリカリ、ドシャコタンははたして族車なのか?」
C「Cの逆で外見いじって中身ノーマルは族車ではないのか?」
D「街道レーサーとは?」
E「族車スタイルの具体的なカッコよさとは?」

このようなお題が出されました。順を追ってお話しさせていただくと、

@「族車とはどういうものなのか?どこからが族車というカテゴリーなのか?」
まず「族車」というスタイルに決まりはありません(がくっw)
「族車スタイル」という言葉は概念であり自分の車が多少イジってあり、
「族車スタイルだ!」と本人が思っていればその車は「族車スタイル」
ということになります。

例えば、目的地へ行くための地図を想像して下さい。名刺の裏に印刷してある
ような極めて大雑把な地図と、縮尺何万分の一と言う精密な地図があるとします。 
前者は ”概念図” となり、目的地は同じで捉え方が異なるだけです。

しかし、人それぞれ目的地に到達する・・・というタスクには差が出ます。
電車で行く人、車で行く人、徒歩で行く人、最も早く着く方法はセンスと
知恵と経験で決まります。族車スタイルを完成させるというタスクを負った
場合も全く同様にセンス、知恵、経験がモノを言います。

・・・ということを踏まえて、概念をすこしでも見えるものにする努力をするとすれば、
本来の意味は読んで字のごとく当時の珍走族に多く見られたスタイルのことですが、
そんな30年も前の呼び名がいまだに使われていることの方が私には不思議ですw 
他に呼び名が作られていないので使い続けられてしまっているのだと思いますが、
いい加減にそんな迷惑な呼び名無くなってもいいと思いますw マクドナルドの
ハンバーガーに金属片が混入して、そのハンバーガーを何十年も「金属片入りハンバーガー」
と呼びますか? 暴走族なんてとっくに絶滅したんだからメディアはいつまでも
「旧車の改造車」を「暴走族が乗る車=族車」なんて、目覚まし時計の音を空襲警報と
間違えるジィさんみたいなトンチンカンなこと言わないで欲しいです。
時代錯誤甚だしい!《゚Д゚》ゴラァァァァァァァァァァァァア!!





それに今時のスポーツカーを買って車高調入れてベタベタにしてエンジンイジッたって「族車」
なんて呼ばないですよね。今時の車でやるか?旧い車でやるか?ただそれだけの差。
昔の車のデザインや味が好きだから旧い車に乗っているだけです。皆さんもきっとそうです
よね〜??

話しを戻すと、つまり今、世間一般では「旧車の改造車」をまず族車風に分類します。まずと
言ったのはその中からまたリアルな族車風とそうでないものに分類するからです。
例をあげたほうがわかりやすいので簡単な分布図を作りました。たとえば、極端な例
ですが、TOYOTA2000GTをレストアし、特注の車高調入れてベタベタに
ローダウン(この言葉嫌いですがw)し、ソレックス、タコ足、マフラーを入れたとします。
このスタイルを族車と呼ぶ人はまずいないでしょう。 
しか〜し全く同じ改造を330に施すといきなり族車呼ばわりされます(ワラ。
ここでピーンと来た人が多いと思いますが、そうです。世間の感じ方は
ベースとなる車輌が「スポーツカー」テイストから離れるほど族車としての
見方が強まります。分布図の左半分、紫、緑の領域の車種は実際にメーカーの
ワークスが後ろ盾になってレースに送り出していたような車種が多いですが、そんな車種は
「お手本ありの皆と一緒改造」を施しておけば族車呼ばわりされることはありません。
しかしその逆に右半分の黄色、青の領域のレースに使われるはずもない車種達
(本当は230や330はツーリングカーレースに出場していたのですが)をいじると邪道だと
眉をひそめられます。そんな風に考える人はまんまとメディアに洗脳されてしまった人達w。
富士でのハコスカとRX-3の壮絶なバトルが忘れられない!!
なんて熱い思いからハコスカやRX-3をいじってる人がこの世に何人いるんでしょうwwww
レーシングイメージはタダの雑誌からの刷り込みでしょ? 私はそんなメディアが
自己都合で作った祭りには参加したくありません。自分の感性で意の赴くまま旧車としての要素、
スタイルの良し悪し、改造手法をあれこれ考えたいです。だってそれが趣味ということであり、
一番楽しいことじゃないですか?

つまり情報統制された旧車の世界では簡単に言うと
スポーツ旧車の改造は「エンスー」であり、紳士であり、すばらしい趣味なのです。
セダン旧車の改造は「族車」であり、野蛮であり、悪趣味なのです。
14吋だとなぜかなおさらそう言われますw 全っ然関係ないのにねぇw

群れて暴走するとか、爆音だとか、そういう肝心な要素に関係なく、
「族車だ!けしからん!」になるわけです。素人ならそれでもいいですよ。
それが出版業界やメディアの中にこういう人が多数いることが、いかに日本の
改造車文化の底が浅く、浅はかな人が多いかわかりますよね? ぢゃなきゃ
082さんの105や17さんの330がノスヒロの表紙にならなきゃおかしいでしょ。
ボディの程度からエンジンのデキ、何一つ劣っているところはありません。
日本人の「皆と一緒が大好き」を悪用して、まるで旧車はスポーツカーこそ全てと繰り返し
洗脳しているのと同じことです。

・・・・・って、こっちの話題になるとつい熱くなる私です(´▽`*)アハハ 脱線ゴメソ

UPした分布図に戻ると、例えばケンメリも分かりやすい車種です。2DRをイジっても
ピンクや紫メタwに塗らないかぎり「族車」とは呼ばれません。しかし4DRをいじると
いきなり族車になります。だから全然やんちゃな人じゃないのに不幸にして4枚ドア
好きなために「悪趣味」のレッテルを貼られてる人が沢山います。ナニソレ!?
って、思いませんか? だから全然臆することなく、不人気な車をバンバンイジ
ちゃって下さい。世間がアフォなだけですから。

「エンスーなすばらしい趣味の人達」が金さえ積めば通販で何でもリプロが
買えるのに対して、苦労してワンオフしたり、草の根分けて探したりしたパーツ、
それらが愛おしく、自らの誇りに思える時は必ず来ます。

@さえ終わらなかったよ アァ?( ´Д`)σ)Д`)ァゥァゥ

つづく・・・


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族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第二夜>




@「族車とはどういうものなのか?どこからが族車というカテゴリーなのか?」

・・・の続きです。<第一夜>で族車は概念であるということをお話しました。そしてそれは
過去のイメージを意味無く引きずっているだけのファンにとっては迷惑な汚名だということも
お話しました。前世紀に暴走族なんてものは自然淘汰されており、それに合わせて本物の
暴走する為の車輌も絶滅しました。

当時を知らない人の為にひとつ付け加えたいのは、実際に暴走族が何百台と
2輪、4輪を連ねて走っていた頃は240Zやケンメリ、たとえハコスカのRであろうと
その他の230や330、マークU、鯨の族車なんかと一緒に走ってました。
セリカのレージャケやトランザムキットとか懐かしいですよね〜。

皆ただ車が好きなだけで通じ合えたんです。ケンメリのシャコタン、
コスモのシャコタン、それぞれ乗っている人たちだってなんのわだかまりもなく
仲間でした。それがいつの間にか<第一夜>の分布図のようにレーシングと
族車の間に線引きがされるようになりました。理由はいくつかあると思います。
ひとつはエアロ時代の到来です。この時に価値のあるスポーツカーを除く
相当数の改造車が潰されました。数が減りマイノリティになれば当然メディアは
情報発信を行いません。興味を持つ人が減ればまた情報が減る、その連鎖が
途切れることなくループするわけです。

このようにして族車の情報は途絶え、残った人気GTのみに情報が集中します。
伝えることは過去の栄光(レーシング仕様)以外にはありません。
ノスヒロやOTがケンメリに向けて「ワンテールの作り方」とか「LBの5連バナナテールを入れてみよう」
とかそんな記事をやっているのを見たことがありますかww (-_-)ナイヨ

高橋国光、片山義美、長谷見昌弘、星野一義 当時を振り返ってインタビューとか
もういいよww 振り返りすぎだろwww 
そして店頭にもちこまれた人気GTの「元族車」は、ワンテールは純正になり、
テクノはワタナベになり、水中花は純正又はR用になり、マジックカーテンや
チンチラは当然 ・⌒ ヾ(*´ー`) ポイ イラネw と棄てられました。そうしないと
売れないからです。

又、この時に当時の粋なケンメリ2ドア乗りが大事にしていたサーフラインのフェンダーは
日本全国一台残らずバサーリ切り取られることになります(ハイ ゴミ決定w
レーシング仕様が多数派だからそれに合わせるわけです。14吋の太いタイヤは無いから
もちろんワタナベは15吋・・・それにしても「R仕様」って悲し杉ませんか。お金貯めて
R買いましょうよ。夢ならがんばれるでしょ。日産基地外のアメリカ人の友人が来日しエコパに
行った時に「日本にはL型エンジンを積んだGT-Rがあったのか??」と真顔で尋ねられました。
フェイクだよと伝えると、なぜそんなことをするのか理解に苦しんでました。
アメリカ人はプリマス サテライトをロードランナー仕様なんかに絶対しません。マニアはマニアの誇りがあるからです。
貴方は自分の車に誇りを持てますか?唯一無二の自分仕様だと誇りたいですよねぇw

こうして元は一緒だった改造旧車はレーシング派と族車派に自然に二分する 
ことになりました。2分したというよりは、族車派が時代に取り残されて
しまったという方が正しいかもしれません。

「族車とはどういうものなのか?」を説明するだけでこんなにかかってしまいましたw
終わるのかこの宿題w 次回は「どこからが族車というカテゴリーなのか?」に行きたい
と思います(σ・ω・)σYO♪


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族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第三夜>


やっと @の後半、「どこからが族車というカテゴリーなのか?」
へ進みます♪ 二夜では同じ改造を施してもタネ車によって
高貴なエンスーに見られることもあれば、逆に族車に見られたり
することもあるってことをお話ししました。 

しかし、分布図の左半分、レーシング向けのタネ車は改造手法によって
は族車にもなります。これはみなさんもよくご存知の通りでしょう。
ケンメリのR仕様でもワタナベをテクノや弥生にして「なめんなよ」つり革、
ド派手塗装にすれば立派な当時の族車になります。ただそういう車は
情報統制下で洗脳を受けた人達にはウケが悪いので業者も敬遠するし
値がつきにくいので絶滅してしまっただけです。

リセールバリューを考えるのならレーシングに振っておいたほうが無難なのは間違いないです。
ピンクメタのケンメリは売り難いですからwwww  でも私は無難って言葉が大嫌い。
無難に作った改造車がカッコイイわけない。改造車なんてトンがってナンボ。無難な
車は所詮その他大勢で糸冬 了です。


どこからが族車というカテゴリーなのか?については今までの話のとおり、

1・族車という呼び名は悪しき汚名であり、概念である。
2・よって明確な線引きは難しい。
3・あくまで分布図上に散在する形でその傾向を見るしか無い

と言うことです。傾向としては、

4.ベース車はスポーツテイストから外れている車種が多い。
 (言い換えれば人気GTは洗脳が進み族車仕様を作る人が絶滅した。)

ということですね。その中でも特に族車ベースとして人気が高いのは
ブタケツ、ヨンメリ、ブタ目あたりでしょうか。スポーツテイストから外れて
はいますが、鈍足法人向けセダンに比べれば十分スポーティなほうに入ります。
個人的にはジャパン4ドア、230ローレル(2&4枚)、コスモ、あたりも(≧∇≦)bイイ

こうやって見ると族車として人気があるのは人気GTの兄弟車、または
それの4ドアって感じですね。

@ 完


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


A「当時風が全てであり今風のアレンジは無しなのか?」

さぁ、やっとAに来ました。これに関して究極は完全当時に間違いないです。
じゃあ、当時ってどんなのよ?って言われると(。・ε・`。)ゞぅーん

当時は今以上にめちゃくちゃで傾向も何もあったもんじゃありませんwww 
ただ目立ちたい。その一心でイジってた人が多いですから。
しかし実際、21世紀に竹やりマンセーってわけにもいかないので、【当時の粋人(マニア)】の改造手法、
ジャパニーズカスタムの真髄を自分なりに後世に伝えたいと頑張っています。その詳細は今まであまり詳しく
書いたことはありませんでした。同じ種類の深海魚は同じ深さにしか住まない&住めないので
説明の必要は無いと思ったのです。
浅瀬のアジやサンマに説明したってこれはパッションの問題なのでわからない人には一生わからない。
シャルマンの848君が面白いことを言ってました。ガキの頃から良いことでも悪いことでも一通り
やっておかないと「粋な寸止め」ができる大人になれないと。どこまでやっていいのか経験がないから
やりすぎる。ケンカをすれば殺しちゃう。車をイジればゴミになるまでいじる。
「粋な寸止め」こそ国産旧車カスタムに最も必要な要素なのかもしれません。

私の330がカスタムカー誌に掲載された時、多くの人からメールを頂きました。
その内容は、一様に「衝撃で腰が抜けた・・・」でした。片時も離さず
1週間本を抱いて寝て子供に「また見てる〜!!」と言われる始末でした。
という方もいました。僕のど真ん中に穴が開いた気がしましたという方も
いました。そういう人たちはおそらく私と同じ水深にしか住めない人達ですw
330の画像を2枚張りましたが、この画像だけでも経験のある方ならどっちが恐ろしい
(何かやってありそうな?w)オーラを発してるか感じ取ることができるかも♪試してみてください。





賞賛だけを狙えばもっと違う改造をしましたよ。モノコックの床ひっぺがしてフレームやら
フロアまで作った車ですもん。20吋でも22吋でもいれて着地させることは簡単でした。
もっと強烈にナローすることも、ブリスターフェンダーをワンオフすることだってできました。
でもそれって違いますよね。

14吋を履く為に大径ディスクの外周をわざわざ旋盤で引いて追い込み、
後方から見た時のタイヤ間の距離(狭すぎてもダメです。)、フェンダーのツラ、リムの深さ、オフセット
を計算し最適だと思われるナローする幅をはじき出しました。

見たことも、会ったこともないけど同じ水深に魚は他にもきっといる!
でもいったい何匹くらいいるんだっw イナイノカモシカシテw
当時の改造車、雑誌を賑わす大径メッキホイール又はアルミのお盆にボタン締め内装の
国産車を見て「マジカッチョワリィー!!」と思うと同時に国産旧車の改造車が将来、こんなん
ばっかりになっちゃうのかと思って背筋が寒くなりました。(なりませんでしたか?)

私はそのクソカスタムのベクトルを正すべく、培ったセンスと経験を賭して手を伸ばせば
届くであろう賞賛を捨て、330を刺客としてカスタム業界に送りこんだのです・・・・・


Aの後半 へ続く


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族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第四夜>




A「当時風が全てであり今風のアレンジは無しなのか?」の続きであります♪ 

族車風であればその原型になった当時風が全てでありそれこそが本物の族車風です。
これは間違いのないことです。スタイルがスタイル故そのような方々がクローズ
アップされて雑誌に掲載されたり、イベントで皆さんが目にすることは稀で影の
存在となっていますが、厳格に当時のスタイルを貫き通している方は少なからず
存在します。大変な苦労があることも容易に想像つきます。


しかし、私個人は平成に改造車を転がす上でぶった切りオープン、竹やり、
加工鉄チンにフルワークスで走ろうとは思いません。理由はいくつかあります。

たとえば、やっつけ仕事の族車が「族車風」という改造スタイルのイメージを
著しく悪くした。ということがあります。暴走族はその字の通り、ストリート
ギャングであり、荒くれものですが、それだけでは間違いなく時代に淘汰されます。
というか、案の定淘汰されました(T∀T*)ウフフ 当時そのものの再現車や極彩色に
オーバーフェンダーを貼ったスタイルはどうしても煙たがられ、社会に認知
されるのに時間がかかります。

しかしそんな悠長に待ってられません。330に17吋のメッキホイールなんて、
笑いを取る為の傍流であっても決して、決っして主流になってはならないことです。
なのにそれを賞賛するメディア、部品屋、増えていったこと、皆さん感じていました
よね。私もその一人でした。

ひとつには皆さんお気づきのとおり、メディア側の人間に族車の論評を書ける人が
いなかった。皆さんが夜な夜な悪の限りを尽くしている青年時代(ワラ 現在出版社に勤めて
物書きをしているような方々はサクルのコンパでアンズサワーしか飲まないブスの隣の席を巡って
バトルしてたんですよw そんな人たちにいったい族車のなにがわかりますか?
族車風のカッコよさをメディアを使って世間に知らしめる為に!主流が傍流に負けては
ならない・・・あなたならどうしますか? 私にどうしろといいますか?

「何一つ文句言わせない、いや、絶句するものを作ろう。」
こうして330の改造に着手したのです。

上記のとおり究極の族車風は当時そのものだとお話ししました。
また、それでは市民権を得られない、又はは得るのに途轍もない時間が
かかり、その間に大切な文化が衰退してしまう可能性がある、ということも
お話ししました。

ですから、私の答えは「今風のアレンジは無し」私の330を含めた
不人気旧車会に集う改造車はあくまで「不人気旧車会スタイル」
であり当時の族車とは一線を画すスタイルです。

あら?不人気車会は族車風スタイルを支持してるんじゃないの?と
思われると思いますが、我々はもっと高いところに志を置いています。
分かりやすく具体例をあげますね。

@ボディ→綺麗であること。
Aエンジン→いじってあること
B車高低いこと
C14吋(13吋)装着
D他内装は当時モノ社外品をセンスよくアレンジ

@ボディ
これはあたりまえのようで意外にベース車選びの苦労をサボっている人が多いように
感じられます。私の周りでも完成車が美しいひとは同じ車を何度も買ったりしています
ww (´▽`*)アハハ 1台目をたたき台にしてその反省点、出来なかったことなどを次の
ベース車につぎこむわけです。家も3件目にしてやっと納得の行くものができると言い
ますが、車も同じです。
気をつけなければならないのは、下手な板金屋に何重にも塗られた
車は要注意。研ぎ落とされたプレスライン、これはもうどうしようもあ
りません。そしてそういう車は恐ろしく寝ぼけた印象になります。さらに
さび穴隠しのキッチンテープにパテベッタリなんて箇所がいつくも出てきたり・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
一生乗ろうと決める車は少々錆びがあったとしても再塗装されていない
モノの方が安心です。

Aエンジン
エンジンはその人の心意気がもっとも現れる部分です。きちんといじりましょう。
自信があるならハズシ技も有効です♪ ルーチェなのにあえてレシプロを
フルチューン粋まで持っていくとか(!)フローリアンにビックホーンの
ディーゼルターボ載せてみるとか(!)なんでやねん!!ってつっこみたく
なるような改造は楽しいものです・・・・けどそんな人はいないですねwwww
いづれにしろ、当時の族車は7割がハッタリでエンジンはノーマルのものが多かった
と思います。特にL型、トヨタT型意外は部品も無かったのでほとんどノーマルかと。
不人気旧車会では実際に速い、遅いにかかわらず、やれることは全部やった・・・
という心意気を評価しています。珍エンジンのフルチューンこそ最高のハズシではありませんかw

Bシャコタン 
他の国にもローダウン、ハイドロ等を利用したハードロワードはありますが、
日本のシャコタンほど「低ければ低いほどエライ」と言った風潮は見られません。
海外の族車好き外国人がShakotanと呼んでいるケースも多々見られます。他の国々の
改造車があまりタイヤ径にこだわらずドンドンインチアップしていったのにもかかわらず、
日本の族車風改造車は車高が上がるインチアップを嫌い、14吋-13吋にとどめる方法が
メジャーとなりました。

しかしかくゆう私も430をマンホールにメンバーをひっかけて潰しています。トロトロ走る2トン車の後ろに付いて
アオッテタラ 2トン車のバンパーの下からオセロの駒の親分みたいのが見えた
ような気がしました・・・
と、その瞬間、車がありえない止まり方をし、運転席、助手席の人は
フロントガラスへイッテラッシャイ♪
後部座席の女子2人のうち片方は鼻を骨折・・・・
マンホールは剥がされたアスファルトから凸のように出っ張っていたのです・・
430はへの字になり一発廃車
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!


つづく さぁ、次号ホイールですよ〜


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族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第五夜>








不人気旧車会のスタイル、@〜DのうちBまでをお話ししました。
Cのホイールに関しては車高に並ぶ重要な族車風スタイルのファクターゆえ
吟味に吟味を重ねたチョイスが必要です。どんなにボディ、エンジンを
キめてもホイールだけで全てが台無しになることもあれば、逆に
ホイールだけでもある程度見られる車になる・・ということは
皆さんよくご存知の通りです。「他はいいんだけどホイールがね〜
残念だよね〜。」なんて車を見たことがありますよね。 

しかし闇雲に太ければいいというものではなく幾つかチョイス時に
コツがあります。コツというかお約束のようなものかもしれません。
(トヨタ車にインパルとか日産車にトスコとかは論外ですww)

・車の年式とホイールの流行年代を会わせる。
意外にこれを間違ってる人が多いです。さすがに箱スカに
インパル十字を履く人はいないと思いますが、当時の車には
当時モノのホイールが一番似合います。まぁ、各メーカーが14吋なんて
需要の無いホイールはとっとと製造をやめてしまったので
現存しているのはほぼ当時モノということになります。
かなり広い時代に対応できるのがSSRのマークT、U、Vですね。
族車風スタイルの定番ホイールとも言えるでしょう。

しかしこれが5穴になるとどうでしょう。
他の旧車へ使いまわせない5穴は車と一緒に潰されてしまい、
本当にまるで蒸発したかのように消えてなくなりました。
最期までなんとか入手できて、かつ、ある程度かっこが付くのは
SSRのマークT、メッシュくらいでしょうか。

オークション等でも出てくるのはタイヤメーカー製のゾナやらテキサスやら
(それはそれで懐かしいけどw)ばっかりでたまにエキップやら
ビルボの7Jが出てくる程度。
8Jはかなり高価で更にそのオフセットによって価格が倍になることも。
8Jオフセットプラス3とマイナス15じゃ段1つ違いますからね。(段は大事w)
5穴に限っては族車風でなおかつインパクトのある車を作りたいので
あればマークT、メッシュ意外のホイールを発掘する必要があります....
が、現状は8Jでさえまったく手に入りません。
当時モノの5穴8.5J、9J以上なんて、スカイダイビング中に落とした
コンタクトレンズを探すようなもんですね (A;;´Д`)ゞハァ〜・・・

・2つ目は、いよいよホイールを購入することになった時
「これ、どう考えても絶対入らないだろっ!」
ってサイズのホイールを後先考えずとりあえず買う」ってことです(笑)
ホイール選びの極意は「細くて悩むより太くて悩む方がずっと健全」
ってことですw後先考えずにってのはちょっと大げさですが、
族車風にもかかわらず多くの人がイメージで選んでしまった
「収まりの良すぎるホイール」を無難に履いてしまっています。
お手本になる車2台の画像をUPしましたが、誰がノーマルフェンダーの
鮫のリアに10Jが入ると思いますか?誰が231ローレルのノーマルフェンダー
に10Jが入ると思いますか?とりあえず8Jとか買ってお茶を濁して
いませんか?人間悲しいもので大枚はたいて買ったものをそう
簡単には放れません。誰も周りにつっこんでくれる友達がいない
場合、ずっとそのままつい放置になってしまう可能性があります。
私は突っ込みますけどね(w)プラス1J〜2Jの可能性をもっと考えま
しょう。苦労して入れたホイールはそのままカッコよさに直結します。
ノーマルフェンダーを生かしたパツンパツンのツライチ極低こそ族車風改造車の
醍醐味でありカッコよさに違いないのですから!

ついでに言うと外から見えるホイールとリアトレイの社外スピーカーも
年式を会わせるとマニアっぽいです♪しっくりきますし。
当時の据え置き型のリアスピーカーなんて今となってはお歳を
召した方しか記憶にないということもあると思いますが、
リアスピーカーが大間違いになっちゃってる車は実に多いですね。
たとえば、ほうれん草のおひたしの上には鰹節が乗って
いますが、もし鰹節の代りに刻みネギが乗っていたら
なんか妙に絵的にもキモチワルイですよね(。-`ω-)ン
当時を知る人はどうしても時代考証が狂ってるものを
見た時に同じような違和感を覚えます。
ほうれん草のおひたしに鰹節が乗っているのは、鉄分を分解するのに
カルシュウムが必要だとかそういう利にかなった理由もあるようですが、
各パーツの年代を会わせるというのはスタイル作りの上でもやっぱり
しっくり来るし、何より利にかなっていると思います。ABS樹脂が
無い時代の鉄バンパー車に、ABS樹脂製のスピーカーがついているのは
やっぱりおかしいです。昭和40年代の車ならTSXで言えばせいぜい
5とか6、頑張ってもTS−X10までですね〜アルミダイキャストは見た目
古風なのでわりと旧車にマッチしますが、carrozzeriaはちょっとマズ杉かとw

D他内装は当時モノ社外品をセンスよくアレンジ
これに関してはほぼ遊びの部分でもあります。私は当時の
B級車内パーツが好きでコレクターでもあります。が、私より
さらに上を行く方は沢山いますね〜本当、驚きます。
私の330のレカロに違和感を感じる方もいると思いますが、
あれも当時の330の廃車体からはずした当時モノのウールの
レカロに当時の代理店純正の330用シリアル番号入りのシートベースです。
今は難燃性の化学繊維になっていますから。モノは全然違います。
特に330HT用に貼ったリアのウール生地のガチャピンなんてものは今と
なっては国内探しても一台も無いと思います。
しかし、遊びと軽んじること無かれ、ここも重要なセンスの
見せ所、水野の●ノ宮さんが乗っていた323ファミリアを雑誌等で
見たことがある方もいると思いますが、あの内外装はすごかった
ですね。どっからもって来るんだぁ??というパーツ満載でした。
方向は違いましたが極めた車が発する特有のオーラのある車でした。


続いて本題の
B「外見ノーマル、中カリカリ、ドシャコタンははたして族車なのか?」
C「Cの逆で外見いじって中身ノーマルは族車ではないのか?」
D「街道レーサーとは?」
E「族車スタイルの具体的なカッコよさとは?」

ですが、Bに関しては当時もそのような族車は少なからずありました。
しかし、それをとことん追求したのは不人気旧車会かなと思います。
ですから、「こういう族車、当時あったよね」という人もいれば
「外見が派手でないのは族車風ではない」という人もいると思います。
当時の改造車は今の人気GTのようなステレオタイプな改造と違って、
車種も改造方法も本当に様々でした。だからそれを一概に比較して
族車風であるかどうかは判断できません。

Cはお話ししたとおり、当時の族車はエンジンノーマルかせいぜいソレタコデュアル
留りが多かったですからエンジンがイジッてある、ないにかかわらず
族車になり得ます。

D街道レーサーとは? これはホリデオートの人気コラム OH!My街道レーサー
を発祥とする呼び名だと思いますが、当時の族車風改造車を指す言葉
と同意と考えて良いと思います。一応、マス向けに発信するメディアとして
OH!My族車 ぢゃまずいですしねこれでもギリギリかとwww


補足も含めて次回
E「族車スタイルの具体的なカッコよさとは?」へ続きます♪



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族車そのスタイルについて語ろう(≧∇≦)b <第六夜>




E「族車スタイルの具体的なカッコよさとは?」

ついに最後のお題ですが、これは今まで話してきたとおり、
タネ車や改造方法も多種多様、人それぞれの感じ方も千差万別、
一言で言い表すことはできません。

ですから、あくまで私一個人としての偏った嗜好になりますが
・・・・・族車のかっこよさ=日本独特の改造を色濃く反映
している改造車かなと思います。

具体的には・・・車高。シャコタンへのこだわりは日本独自のものでしょう。
ホイールを変えてもインチアップをしない。特に日本の旧車改造に用いられる
ホイールは四半世紀ほど時代が止ってますw 今だに14〜15インチが主流
ですからw 一方で海外の改造車はドンドンインチアップしていきました。

よく、どうしてそんなに14吋に拘るんですか?と訊かれます。
コダワってるというより、私はそこで勝負してないんです。
330に20インチ履いたら目立つことはわかってても、それって
なんのアイデアも無いですよね。あまりに安易w 

デカイホイール競争なんてホントそれこそ業者の思うツボです。
17→18→19→20吋 なんてキリが無いでしょ。流行に流されず
古い道具を大事にするってのも日本人が美徳とするところです。
私は道具でも量産と採算性だけを考えた道具よりも持つことに
喜びを感じられる道具をを愛する人間です。また、不思議に
美しい道具は使いやすい。結局は機能美なんでしょうね。

【換える】ことは目を引くし革新的かもしれません。
でも実は【換えない】ことのほうが勇気が要ります。自分のセンスに
自信があるから【換えない】のであって、見る人にそのセンスの優劣を
問うことになるからです。

【換えない車】は人に問いかけてきます。
「どうよ?これ?どっか換えるトコある?無ぇだろ?」ってね。
キマッテルなぁ・・・・って車には必ずこのセリフを言われている
ような気がしますww 換えない自信ありますか?しょっちゅう
仕様変更している車は自信の無さの表れかもしれませんよ?
そんな車で胸打たれた事は・・・私は無いです。

あとは外見を派手に飾ってもそれに留まらずエンジンまでイジる。
チューニングへの拘り、憧れも日本風カスタムの要素のひとつですね。

海外ではノーサス、つまり走行に支障をきたすような改造は基本的にしないし、
仮にしたとしても相反するエンジンのチューニング走行性能の向上を図る
なんて無駄なことはしません。

外見を派手にするならするでそれに終始します。

ミューラルの入ったローライダーは500cu超積んでブロアにNOS吹いたりシマセンw

マッスルカーをイジってる人は走行性向上の為に2-3インチのローダウンはやったり
しますけど我々みたいにバンプラバーで走ったりしませんw 

低く、より低く!がやはり日本の改造車のもっとも顕著な特徴ですね。

あと、これも個人的な嗜好になってしまうかもしれませんが、
最低限その車の【形】は残した方が日本っぽいかなと思います。
海外では安易にフェンダーフレア=日本で言うオーバーフェンダー
で処理してしまうところを計算し尽くしてノーマルフェンダーに
ギリのホイールを入れる。これも控えめでありながらもちゃんと
手を入れているという日本独特の奥床しさを感じさせるところかなと
思います。ですから個人的にはチバラギよりは福岡ビイキかも?w
まぁ、ボンネットの星やトリコロールカラーはまた別流派ですがw

あとは日本風カスタムの要素を人と車に分けて思いつくまま
箇条書きにしてみようと思います。
私は相当歯切れがいいのでその点は毎度の愛嬌ということで♪

<人>

多くを語らない。
(わかる人にはわかりますから多くを語る必要はありません。
カスタムは雄弁です。その人の経験、センスを一瞬にして語ります。
どんなに言い訳してもカッコつけてもバレるということを知る。

涼しい顔して我慢する。
(熱くても寒くても乗り心地が悪くてもそれが旧車ですから。
そしてその苦労話を自慢しない。武士は喰わねど高楊枝)
マニアはマニアの苦労を十分理解しています。それを素人に自慢
することは筋違い。いつも涼しい顔して転がしましょうw
たとえ想像以上にマンホールが出っ張っていて喉から心臓が
飛び出しそうになってもです(ワラ

<車>

大胆に見えて緻密、
(すごいことをサラッとやっているように作る。苦労の痕跡が
にじみ出ているような改造はx。結局その為には綺麗に仕上げ
なければダメということ。)

足したらどこかで引いておく、
どこか独創的かつ粋にカッコよくしたらどこかダサくしておく。
(こんなわかってる人がこんなところで間違うわけない!
を意図的に作る。木綿仕立てなのに上等なシルクの裏地。

継続こそ力、
良好なコンディションを維持、人気GT以外が人気GT以上に綺麗に
維持されていればそれに勝るオーラはありません。

際限なくイジルとゴミになる。
旧車のカスタムで一番イタイのは「やりすぎる」ことです。
腹八分目、いや、七分目くらいでいいです。

ノスタルジックな感じを打ち消す改造はしない
旧車なのに旧車っぽくないのは本末転倒です。

旧車に17-18-19吋ホイール
違和感の妙?イラネー♪
アナタが10年かけて探したホイールは他人が探しても10年かかります。
そのアドバンテージはアナタだけのもの。

お腹いっぱい食べない。
(見た人に「オレならここはこうする」と考えられる余地を残す。
デザート分残しましょう。見た人の想像を掻き立てる車は記憶にのこる。

アイデアをパクルとピントがボケる。
当然他人の靴を履いているようになり、
その人の人柄が表現できていない記憶に残らない車になります。

マス(一般大衆)を狙わない。
今日は●●君を笑わしてやろう。という車が伝説になる。

センスを信じ我を貫き通す。、
改造には芯が通っており自己表現ができている。

皆がつけている同じ社外品は付けない。
そんなもの、差別化でもカスタムでもありません。いりません。

ホイール選び。
ホイール選びの極意はどう考えても絶対入らないだろっ!」
ってサイズのホイールを後先考えずとりあえず買う」(笑)

やったもの勝ち。
「やろうと思えばできるけどやらない」「やろうと思ってた」は
「できない」と同意。実際にやったことだけが現実であり、
それ以外はただの絵空ごとです。

1つのミスが命取り。
シフトレバーひとつ、ホイールひとつとってもその人の力量が見透かされる。
それが旧車の世界です。他が満点でもその一箇所で0点になってる車って
いっぱいあります。このパーツでイイのか?定期的な自問自答をする。

カスタムは芸術。
芸術家になれるか?なれないか?は生まれつき決まっている。
何をいじらせてもカッコよくしてしまう人がいる一方で、
TコロG氏のように何をいじらせてもカッコ悪くしてしまう人がいる。
何十台いじって、何億円つかっても彼にかっこいい車は作れません。
人間の感性は変えられないのです。このような人を旧車カスタムの世界では
「残念な人」と呼びます(´▽`*)アハハ

「用法」
なんでダルマにIMPULのステッカーが貼ってあるんだ?
あぁ、彼は残念な人だから・・・・

残念な人は何をイジっても残念な結果になってしまいます。
これは先天性なので非常に怖いです。そして更に怖いことに
残念な人は旧車カスタム人口のおよそ10人に3人の割合で存在します。

逆に何をいじらせてもカッコよくしてしまう天性の天才もいます。
これも旧車カスタム人口のおよそ10人に1人の割合で存在します。

私の周りでは848君はそういう意味で天才だと思います。
それが証拠に彼の車のファンは地球の裏側にも居ますw
「彼(848君)のファンがこんなところにもいるなんて彼は知らない
だろうな!He is my Hero!ってスレが立つぐらいですからw 

あとは若手では430のDaiさんかな。彼も天才です。
前後バンパー先端の高さ1センチの姿勢の違いを理解して修正できる人です。
一見、彼の車作りは地味ですが、マニアが見るのは実はそういうところ。

カッコイイ車はベース車が高い安い、いくら金かけたか?じゃない。センスと感性です。


まだ続く!?かな?