車雑誌がクライアントの手前、書きたくても書けなかった

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日本でも数少ない戦前車乗りの為の掲示板。 
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電話した全員に「Tokyoで31年に乗ってるのか? You Kitting me!!」と驚かれながらも(笑)、リサーチ開始です。 結局5人の20−40年代車乗りと話ができました。 国籍は違えど、HotRodを愛する気持ちが伝わったのか、彼らはとても親切で、あらためて「車基地外に国境なし」を感じました(笑)。 その意見を統合すると、TCIに関しては、昔は非常に高品質な良いフレームを作っていた。 しかし、職人が変わったのか溶接が汚く、ステーや穴のヅレが見られるようになった。 以前の少量生産をキチッっと作るという感じではなく、数を作るべく大量生産体制になったのではないか? しかし、中には大変満足しているというオーナーもいる(7年前に購入)。 一方で2度と買わないというオーナーもいる(この人は、取り付け部分の精度がひどいとブチキレ)。 いづれにしろ、ここ数年でクォリティが落ちたという噂を多く聞くようになった。 とのこと・・・・う〜ん微妙(笑)。 
その一方で、総合的に評価の高かったのが、So-Calで、コンストラクターは一流で非常に腕の良い溶接職人をそろえている。 悪い話を聞いたことがない、あえて言うなら値段が高い、Tigのビートがとても美しい、ビートが綺麗なのは、腕の良い証拠、といった内容でした。 他のメーカーの評判はまちまちでイマイチ方向性が見出せず。 しかし、その中で一人が「昔からやってて、少量生産だけど丁寧で評判が良いらしいよ!」と名前を出したフレーム・メーカーが私はとても気になりました。 値段は高くないけれど、非常にきちんとしたフレームを作っているとのこと。 ここで私の心に生まれながらのRisk Takerの血が沸々と・・・・(笑)。 「あまり知られていないようなメーカーでフレームを組んでみたい・・・・・」、会話として、「フレーム何?」と訊かれて、「TCI」じゃあ、「あ、そ・・・」で終了でつまない・・・・。 そこでそのあまり知られていないそのメーカーについて調べることにしました。 


夜な夜なネットを徘徊(笑)しては、あちらこちらで立っているHot Rod関連のスレやチャットに侵入し、「XXXXXXってフレームメーカー、ど〜よ?」と聞きまくり(笑)。 なかなか評判が良いようです。 でも、やはり、「何それ?」と知らない人も多かった。 そして、いよいよ実際にそのメーカーに電話をして、話をし、人となりも対応も良い感じでしたので、勢いでそこにお願いすることにしました(最後はドタ勘・・・ダメじゃん・・・)。 いずれにしろ、海外からの発注を受け付けていないそのビルダーのオサーンを口説くのは大変でした・・・・・と、書きたいところですが、簡単でした(笑)。 「TCIもSo-calもS●itだ! 俺はお前の作ったフレームに乗りたいんだ!!」と訴えたところ、すんなり「OK」。 でも、送り方が分からないから輸出業者を探してくれとのことでした。 (ここではあえてメーカー名を伏せときます。 また、後日ご紹介します。) 

これで、ビルダーが決まりましたが、海外から車のフレームを輸入するにあったって、誰もが思い悩み、二の足を踏む「送料の見積もりです。」 おそらく、だれもが「船便」をまず最初に思い描くでしょう。 しかし、私はフレームに匹敵する大きさのもの(ファニーカーのカウルとか・・・)を過去に輸入した友人や知り合いから、船便は極力避けたほうが良い、値段は思っているほど変わらない、国内の輸送手続きが面倒、1日あたりの倉庫保管料でエライ金額をボられた(笑)、 ということを聞いていたので、最初から航空便で送ってもらうことに決めていました。(何より、早いのはありがたい・・・・・・・) 見積もり依頼をしたのは、東急トランスポート、発生する費用は送料のほかに、現地の梱包(荷造り)代金、保険、税金です。 ビルダーに完成時の荷の大きさ、重さに、木枠で梱包した場合の大きさを出してもらい、それで見積もりを取ったところ、航空機向けの木枠の梱包代金がおよそ500ドル、LAまでの運送料が400ドル、LAから成田&自宅ドア前までの送料が1300ドル、他、税金、保険、合わせて2600ドル(@Eu桷ネ臼・ぢ円計算で28万6000円)ぐらいでした。 覚悟はしていましたし、ほぼ予想通りだったのでそのままお願いしました。 東急トランスポートはとても分かりやすい見積書をすぐに送ってくれました。 他を探せばもうすこし安いところがあるかも知れませんが、今回は「大事なもの」を運ぶので、キチンとした対応で安心できる大手輸出入業者にお願いしました。 (最大手の日通は値段が高かったので、ボツ)。
送料金額を了解したことで、実際のフレームの注文が始りました。 内容は、前の通り、

フロントは4Barの4インチ・ドロップ・アイ・ビーム&Cノッチ、
ベガ・ギアボックスのクロスステアリング、
リアは4Barトライアングレーテッド、
フレームは3インチキックアップ、
ホーシングはフォード9、(ドライブシャフト、デフ玉付)
ブースター付ブレーキ・マスター、
フロントディスク、リアドラムブレーキ、
フロントとリア足回りは全てメッキ、
リアはコイルオーバー(スタビ付)、



つまり日本に来て、やらなければならないのは、センター部分のKメンバーの製作(・・・と言ってもこれも出来合いのメンバーをミッションマウント位置に合わせて溶接する予定)、プロペラシャフトの加工(シボレーエンジンにフォードのホーシングなので、ユニバーサルジョイントで変換&寸詰め加工・・・これも国内で作るより、米国の専門工場に頼んだほうが安いと思います)という感じです。 これでしめて$7800ドルでした。 前後足回りのメッキオプショァw)cZけで1900ドルですから、一般的にはステージ3シャーシにフルオプションというやや(かなり?)贅沢な仕様です。(同様の内容でSo-Calはもっと高い、TCIと同じ位かな?) 納期は7−9週間見てほしいとのこと。 ちゃんとしたものが来るのかどうか? 順調に製作が進めば、ゴールデンウィーク当たりには来るはずです。 すんげぇヘナチョコなものが来たら・・・・皆で笑いましょう。 (私は泣きます・・・。)  フレームの到着を心まちにしながら、ボディの方のレストア準備です。 

 
ところが、これがまた、外見の程度の良さに反して、とんでもないことが、次々に!!(マジ)



Dへ続く